検定型式試験書類とは
検定型式試験書類とは、遊技機の型式試験を受けるためにメーカーが保通協などの試験機関へ提出する公式書類群である。内容には、仕様書、回路図、制御プログラム説明書、出玉性能データ、抽選方式の概要、部品リスト、試験条件書などが含まれる。これらの書類は、遊技機が風営法の技術基準に適合しているかを判断するための基礎資料となる。
試験機関は提出書類をもとにハードウェア構造やプログラム挙動を精査し、不正改造防止や確率制御の公平性を確認する。審査の過程では、設計図面と実機構造の整合性も重要なチェックポイントとなる。書類内容に虚偽や欠落がある場合、試験不合格または再試験の対象となる。
検定型式試験書類は、単なる申請資料ではなく、遊技機の信頼性を支える「設計の証明書」といえる。メーカーの技術力とコンプライアンス姿勢を示す指標として、業界における品質基準の象徴的存在となっている。