リユース機流通指針とは
リユース機流通指針とは、中古遊技機の取引や再設置に関して業界が遵守すべき手順・検査・管理基準を定めたガイドラインである。警察庁および業界団体(回胴遊商、日工組、全日遊連など)が共同で策定し、風営法の枠組みの中で中古機流通を適正化する目的で運用されている。中古遊技機は新台と異なり、検定・認定の残期間や封印状態、部品の真贋など複数の要件を満たす必要がある。
指針では、販売前の検査・確認・登録手順が明文化されており、公安委員会の認定を受けた検査機関が遊技機をチェックする。改造痕跡や封印破損が見つかった場合は再流通不可とされ、廃棄または部品再利用に回される。また、取引時の書類管理や検査票の保存義務も規定されており、トレーサビリティの確保が求められている。
リユース機流通指針は、遊技機の再利用市場を健全に保つための根幹ルールである。不正改造や不正転売を防止し、ホール・販売業者・行政の三者が連携して法的適正性を維持するための共通基盤として機能している。