出玉性能試験とは|射幸性の上限を定める技術的検証制度

出玉性能試験とは

出玉性能試験とは、遊技機の射幸性が風営法施行規則に定める基準内に収まっているかを確認するための試験であり、保通協などの型式試験機関によって実施される。遊技機のプログラムや制御基板に基づき、一定回数の遊技をシミュレーションして出玉率や変動分布を統計的に分析する。短期・中期・長期試験を通じて、出玉性能が偶然性に偏らないかを検証するのが目的である。

この試験により、特定条件下での連チャン性能や設定差の範囲が測定される。出玉性能試験で基準を超える結果が出た場合、その機種は「射幸性過多」と判断され、不適合となる。逆に、安定した確率分布を示す機種は適合とされ、公安委員会検定に進むことができる。

出玉性能試験は単なる技術検査ではなく、遊技機が社会的に受け入れられる範囲の“楽しさ”を定義する制度でもある。業界全体の信頼性を担保するため、試験結果は極めて厳格に扱われ、結果報告書は公安委員会へ正式に提出される。