賞品取扱所とは
賞品取扱所とは、遊技客がホールで得た賞品を特別景品などに交換する際に利用する施設であり、いわゆる「三店方式」を構成する要素のひとつである。風営法上はホールから独立した事業体として位置づけられ、営業許可を受けた上で運営される。目的は、直接的な現金交換を避けることで賭博行為に該当しない形式を維持しつつ、法の範囲内で景品流通を成立させることにある。
賞品取扱所では、主に「特殊景品」と呼ばれる一定規格の景品(例:金属片・カードなど)を取り扱う。これらはホールで獲得した一般景品と交換可能で、最終的に景品問屋を介して再びホールに戻る仕組みとなっている。こうした循環構造が業界内での経済的均衡と法令適合性を維持している。
運営にあたっては、公安委員会への届出義務や、賞品の保管・取扱記録の作成が求められる。賞品取扱所はホールと物理的に隣接していることが多いが、経営主体は分離されており、風営法上の営業区分も異なる。適正な運営を行うことが、業界の信頼維持に直結する。