🔰 グロー＆ロバスターの教室：ホルコン遠隔論の真実

―― 「ホルコンが遠隔してる」って本当？ ロバスターが分かりやすく解説！

🧩 導入：ホルコンって、そもそも何？（役割の定義）

グロー：
ロバスターさん、「ホルコン」ってよく聞くんですけど、あれってホールを全部コントロールしてる機械なんですか？なんか“お店が出玉を操作してる”みたいな話も耳にしますけど……。

ロバスター：
うんうん、それはパチンコ界で一番よくある誤解だね。
実はホルコン（ホールコンピューター）っていうのは、ホールの“会計簿”みたいな存在なんだ。どの台がどれだけ出してるか、お客さんが何玉使ったか。そういう“結果データ”を集めて、お店が経営の分析をするために使うツールなんだよ。

グロー：
えっ？じゃあ「出す」「出さない」を操作してるわけじゃないんですか？

ロバスター：
まったく違う！ホルコンは見てるだけの機械。台が出たか出てないか、その結果を“記録する”だけ。
たとえるなら、スポーツのスコアボードと同じなんだ。点数を表示してるけど、ボールを動かしてるのは選手だよね？ホルコンも同じ。ボール（当たり）を動かしてるのは台の中のCPUなんだ。

🎰 抽選の仕組み ― 当たりは台の中で決まる！（法的根拠）

ロバスター：
ホルコンが介入できないのは、抽選が完全に台の中で完結してるからなんだ。
パチンコ台には“CPU（シーピーユー）”っていう頭脳があって、その中に乱数発生器＝RNG（数字を作る装置）が入ってる。ボタンを押すたび、0.001秒単位で数字を作って「当たり」か「ハズレ」かを決めてるんだ。

グロー：
へぇ〜、じゃあホルコンは「見るだけ」で、結果には触れられないんですね。

ロバスター：
その通り。しかも、法律で「外から信号を送って結果を変えちゃダメ」って決まってる。もし外部から制御できる回路があったら、検定で一発アウト。だから、構造的にも法律的にも“遠隔はできない”ようになってるんだよ。

🧠 「遠隔事件」って昔聞いたけど…？（誤解の起源）

グロー：
でも、ニュースで「遠隔事件」って見たことがあります。あれはホルコンのせいじゃないんですか？

ロバスター：
違うんだ。あれは台そのものを改造した違法事件だよ。
昔、一部の業者が台の基板をいじって、外部スイッチで信号を送ってた。つまり、ホルコンじゃなくて台を不正に操作してたんだ。

グロー：
なるほど……。じゃあ今の台は？

ロバスター：
今の遊技機は全部、警察庁の検定を通ってる。外部通信や改造はすぐバレるし、やった瞬間に営業停止。現行機は構造上「遠隔できない」から安心していいんだ。

📊 島全体が出てる時の“ナゾ”を解く（確率論）

グロー：
でも、島全体で一気に出るときありますよね？「あれ絶対操作してるでしょ！」って思う瞬間（笑）

ロバスター：
あはは、それもよくあるけど、実は確率の揺らぎなんだ。
たとえば319分の1の台を10台並べたら、理論上「同時期に当たる確率」は0.003％。低いけど、1日中誰かが打ってたら普通に起こるんだ。

グロー：
なるほど……偶然でも、出玉ランプが一斉に光ると“何かある”って思っちゃいますよね。

ロバスター：
それが人間の脳のクセ。「偶然」を「操作」だと感じる心理バイアスって言うんだ。波があるからこそ面白いんだよ。もし“操作されてる気がする”と思ったら、それは自分の期待値管理がブレてるサインかもしれない。

🧩 ホルコンの“本当の役割”とは？

グロー：
じゃあ、ホルコンの仕事って結局なんなんですか？

ロバスター：
一言で言うと、経営データのまとめ役。
島ごとの稼働率、台の出玉、時間帯ごとの売上――そういう数字を集めて、ホールがどう運営を改善するかを考えるために使うんだ。

グロー：
なるほど、会社でいう“経理システム”みたいなものですね。

ロバスター：
そうそう！ホルコンは経営の先生。
“遠隔装置”じゃなく、“情報のツール”。むしろ、健全営業を支えるためのシステムなんだ。

🎯 結論：ホルコンは“敵”じゃない、“情報の味方”

グロー：
じゃあ結論――ホルコンは敵じゃない？

ロバスター：
うん、むしろ味方だ。遠隔なんてしないし、できない。ホルコンがデータを記録してくれるおかげで、ホールは不正を防ぎ、より公平な環境を維持できるんだ。

グロー：
へぇ〜、仕組みを知ると安心しますね。

ロバスター：
そう。“知らないこと”が不安を生む。でも“知ること”で楽しさが深まる。
大人の打ち方は、ウワサじゃなくて構造とデータを信じること。それが今日の授業のポイントだね！

✅ 今日のまとめ

• ホルコンの役割： 出玉を操作する装置ではなく、経営データを集計する“スコアボード”。
• 抽選の場所： 当たりは台内CPUで独立して行われ、外部からの介入は不可能。
• 遠隔事件の正体： 台の改造による不正で、ホルコンとは別物。
• 島全体の出方： 確率の偏りと人間の錯覚による自然現象。
• 本質： ホルコンは「敵」ではなく「情報の味方」。仕組みを知ることでパチンコはもっと楽しくなる。

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監修：野口智行（有限会社グローバルスタンダード）
2003年創業・累計販売台数5,000台以上。遊技機流通・メディア事業の双方でE-E-A-Tを実践し、正確な知識と倫理性を発信。