遊技機検定番号とは|設置許可を示す法的識別コード

遊技機検定番号とは

遊技機検定番号とは、公安委員会が実施する遊技機検定に合格した機種に付与される識別番号であり、法的に設置を許可された証明である。検定番号は、都道府県名、検定を受けた年、通し番号などで構成され、例として「愛知県公安委員会検定第123号」といった形式で表記される。この番号が付与されていない遊技機は、いかなる場合でもホール営業に使用することはできない。

検定番号は、遊技機の背面や側面などに貼付される「検定番号シール」に記載されており、ホールは設置時にこの番号を公安委員会へ届出しなければならない。設置後の検査や立入時には、この番号によって機種の適法性が確認される。また、検定番号の有効期間は原則3年間と定められており、期限を超えた場合は認定制度による延長か、撤去の対象となる。

中古遊技機市場においても、検定番号の存在は極めて重要である。認定中古機として流通するには、検定または認定が有効であることが条件であり、番号の改ざんや再貼付は禁止されている。封印の再利用も不可であり、違反した場合は風営法違反として行政処分や刑事罰が科される。

検定番号は単なる識別ラベルではなく、遊技機の法的身分証とも言える存在である。番号が正しく管理・届出されていることは、ホール経営のコンプライアンスを示す指標であり、業界の信頼性を支える根幹でもある。