回胴遊商(回胴式遊技機商業協同組合)とは
回胴遊商(正式名称:回胴式遊技機商業協同組合)は、主にパチスロ機(回胴式遊技機)の販売・流通業者で構成される業界団体であり、遊技機取引の公正化と法令遵守を目的として活動している。1980年に設立され、全国各地の販売業者が加盟する。遊技機の売買、設置、移設、廃棄といった流通工程で発生するトラブルや不正を防止し、行政と連携して中古機の流通制度を支える役割を担っている。
特に「中古遊技機流通制度」における検査・登録業務は回胴遊商が中心的に担当しており、公安委員会認定のもとで中古遊技機の検査・封印・流通証明書の発行を行う。これにより、中古機が改造や不正な部品交換を受けていないことを証明し、適法な再設置を可能にしている。同組合の検査員が行う封印業務は、風営法上の重要な位置づけを持つ。
また、日工組・全日遊連・日電協など他の団体との協議にも積極的に参加し、遊技機の入替ルールや基準改正時の対応方針にも関わっている。特に近年は、リユース機の再利用推進や環境対応型の廃棄制度整備にも取り組んでおり、業界全体の循環システムを支える基盤となっている。
回胴遊商は単なる販売業者の集まりではなく、行政と業界をつなぐ“制度実務の最前線”である。中古機検査や封印業務を通じて業界の透明性を確保し、信頼性の高い流通環境を維持することで、遊技機の健全な市場運営に貢献している。