遊技機性能試験とは|風営法基準に基づく技術的適合審査

遊技機性能試験とは

遊技機性能試験とは、風営法およびその施行規則に定められた技術的基準に基づき、遊技機が適正な性能を持つかを検証するための試験制度である。保通協などの型式試験機関が実施主体となり、出玉性能試験・動作安定性試験・制御プログラム検査などが包括的に行われる。目的は、遊技機が射幸性を過度に高めず、公平で安全な構造を維持しているかを科学的に確認することにある。

試験では、ハードウェアとソフトウェアの両面から厳格なチェックが行われる。制御基板やメインプログラムの挙動が不正に改変できないか、役物の作動回数が法定範囲に収まっているかなどが審査項目となる。また、ランダム抽選の公平性や長時間稼働時の安定性も検査対象となり、結果が基準を超えると「不適合」として検定に進めない。

遊技機性能試験の結果は、公安委員会検定の根拠資料として使用される。メーカーにとっては、この試験の合否が製品の市場投入可否を左右するため、設計段階から基準遵守が徹底されている。性能試験は単なる品質検査ではなく、風営法が求める「公正な遊技」の実現を支える技術的土台である。