特賞景品とは
特賞景品とは、パチンコ・パチスロの遊技において高い出玉数やメダル枚数を獲得した際に交換できる、価値の高い景品のことを指す。風営法上、金銭や有価証券の直接提供は禁止されているため、ホールは「一般景品」「特別景品(特賞景品)」の区分を設けて運用している。特賞景品は、主に賞品取扱所を経由して間接的に現金化が可能となる“景品流通の中核”を担う存在である。
一般的な特賞景品は、金属製プレートやカードなどの形状で、地域によってサイズ・形態・材質が統一されている。これらは各都道府県の遊技業組合が取り扱いを管理しており、賞品取扱所を通じて一定価格で買い取られる。価格は長年3,000円程度が主流だったが、地域や時期によって調整が行われることがある。
特賞景品は、三店方式の中で最も法的にセンシティブな要素であり、その扱いには厳密なルールが設けられている。不正換金や業者間の不当取引が発覚した場合、行政処分や営業停止などの厳しい措置が取られる。したがって、特賞景品の管理と記録は、ホール運営における最重要コンプライアンス項目のひとつといえる。