日工組(日本遊技機工業組合)とは
日工組(日本遊技機工業組合)は、全国のパチンコ・パチスロ機メーカーで構成される業界団体であり、遊技機の開発・製造・販売に関する指導・調整を行う中心的な組織である。設立は1965年で、正式名称は「日本遊技機工業組合」。風営法に基づく検定制度のもとで、メーカーが遵守すべき基準や技術仕様、射幸性の上限設定などを策定し、業界全体の秩序維持に重要な役割を果たしている。
日工組の活動は、行政や警察庁との連携を前提としており、遊技機の型式試験や新基準機の運用方針について保通協や全日遊連、回胴遊商などと定期的に協議を行っている。新台の出玉性能や販売台数の調整、撤去スケジュールの策定なども同組合の主導で進められることが多い。これにより、市場の過剰競争や射幸性の高まりを防ぐ自主規制的な役割も担っている。
特に2015年以降の「新基準機」移行期には、日工組が中心となって業界全体の機種入替方針をまとめ、旧基準機の撤去と新基準機の導入を計画的に進めた実績がある。また、技術者講習や品質管理ガイドラインの作成、業界全体のデジタル化対応など、メーカー技術支援にも積極的に取り組んでいる。
日工組は単なる業界団体ではなく、法制度と市場運営をつなぐ橋渡し的存在である。メーカーが法令を遵守しつつ健全な開発を行うための統一ルールを整備し、風営法の目的である「射幸性の抑制と公正な遊技環境の維持」を技術面から支える中核的組織といえる。