射幸性基準とは
射幸性基準とは、遊技機の出玉性能や遊技結果の偶然性が過度に高まらないように制限するための基準であり、風営法施行規則第8章に定められている。目的は、射幸心の過度な刺激を防止し、依存傾向の抑制と社会的健全性の確保を図ることにある。行政上は「出玉性能試験」や「短期・中期・長期出玉率」の検証によって具体的に運用される。
この基準は、保通協の型式試験で厳格に確認される項目の一つであり、1時間・4時間・6時間の試験時間ごとの出玉の上限・下限が規定されている。特定の条件下で極端に高い出玉性能を示す機種は、射幸性が高すぎると判断され不適合となる。これにより、市場全体で公平で持続可能な遊技環境が保たれている。
過去には、高射幸性機が社会問題化したことを受け、2015年・2018年の基準改正で出玉率や連チャン性能が大幅に見直された。射幸性基準は単なる技術制限ではなく、業界の社会的責任を体現する制度でもある。