―― 「打ち切り」の内部処理、遊技状態を遮断する“最終防壁”
Ⅰ.定義と本質 ― 出玉暴走を防ぐ「安全装置」
強制終了モードとは、パチスロ機の内部プログラムが検定基準を逸脱する恐れのある異常(通信断、電源不整合、ROM破損など)を検知した際に、AT/ART/RTなどの特殊状態を強制的に中断・終了させるための制御モードを指します。
この処理はプレイヤー操作とは無関係に発動し、「出玉暴走」「不正挙動」「制御異常」を未然に防ぐためのフェイルセーフ(安全設計)です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 出玉暴走や規定外挙動を遮断し、検定仕様を維持するための安全制御 |
| トリガー | 機械が異常を自動検知(例:通信断・ROM異常・電源乱れ) |
| 本質 | プレイヤーの意図を超えた“自動停止信号”であり、遊技の継続を強制的に断つ |
🎯 要点: 強制終了モードは、メーカーとホールが「安全と規制遵守」を守るために仕組んだ“終幕信号”です。
Ⅱ.発生条件と仕組み ― 「終幕信号」が作動する瞬間
強制終了は、台が「このまま続けると危険」と判断した瞬間に発動します。主な発動トリガーは以下の通り。
| 原因カテゴリ | 発動条件 | 実際の影響 |
|---|---|---|
| 電源・通信異常 | 突発的な停電、ホール基板との通信途絶(0.5秒以上) | AT/ARTが即終了し、通常モードへ復帰 |
| ROM・データ異常 | 不正ROM検知、内部値の破損(例:AT残9999Gなど) | 動作停止または警告ランプ点灯 |
| 出玉率制御 | 出玉性能が規定上限(2400枚など)を超える恐れを検知 | 強制的に通常モードへ戻す |
💡 補足: 機種によっては「エラーコード表示」「ランプ点滅」などで検出されます。
Ⅲ.「強制終了」 vs 「設定リセット」 ― 混同注意!
| 区分 | 強制終了モード(緊急停止) | 設定リセット(初期化) |
|---|---|---|
| 目的 | 異常遮断・暴走防止(安全処理) | 営業開始時のリセット(再起動) |
| 発動契機 | 機械が自動検知 | 店舗スタッフが手動操作 |
| 影響範囲 | 現在のAT/RTのみを強制終了 | 天井・内部モード・設定値すべて初期化 |
| プレイヤー関与 | 不可(制御側のみ) | 可能(ホール設定変更操作) |
🎯 結論: 強制終了=「防御反応」、設定リセット=「再起動指令」。目的も制御層もまったく異なります。
Ⅳ.実戦でのリスク管理 ― 「知らずに損する」ケース
1️⃣ AT/ART中の電源断は“強制終了扱い”
- 再起動後、AT/ART状態は復帰せず通常画面に戻る。
- 内部整合性を守るため、残りゲーム数・上乗せ情報は消失。
📉 損失例: AT残り300G(約2,000枚期待) → 停電・電源抜けで消滅。
💡 ホール対策: 遊技中は台の電源ケーブル・リセットボタンに触れない。家庭実機では「節電タップ」使用も非推奨。
2️⃣ 家庭用実機での“延命”対策
停電対策として 無停電電源装置(UPS) の導入が効果的。
| 対策 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| UPS設置 | 瞬間停電・ブレーカー落ち対策 | 約10〜30分の状態維持が可能 |
| 専用電源回路 | タップ経由を避け、直電源を使用 | 電圧ドロップによる誤動作防止 |
Ⅴ.まとめ ― 強制終了モードは「設計上の最終防壁」
強制終了モードは、出玉制御の最終安全弁であり、パチスロが「暴走しない理由」を支える縁の下の仕組みです。
- 不正挙動を防ぐ 安全装置
- プレイヤーが操作できない 自動防衛処理
- 出玉制御の 最終フェイルセーフ
📊 最終結論: 強制終了モードは、「過度な期待を断つ合図」であり、トラブル時に冷静に撤退判断を下すための知識防壁です。
📌 用語集
- 📘 【リプレイハズシ】
└ https://pachi-matome.jp/replay-hazushi/ - 📘 【目押し精度】
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監修:野口智行(有限会社グローバルスタンダード)
2003年創業・累計販売台数5,000台以上。遊技機流通・メディア事業の双方でE-E-A-Tを実践し、正確な知識と倫理性を発信。