固定ボルト規格とは何か|技術・構造白書

固定ボルト規格とは:安全と信頼性を支える締結の設計基準

固定ボルト規格(Mounting Bolt Standard)とは、パチンコ・スロット機の筐体や遊技盤、ユニット、ブラケットなどを確実に固定するためのボルト寸法・強度・ねじピッチ・締結トルクなどを規定した設計基準です。
安全性・耐震性・整備性を満たすうえで最も基本的かつ重要な機械要素の一つです。

主な用途と取付箇所

  • 筐体固定: ホール設置ブラケット、背面プレート等の構造部
  • 遊技盤固定: 盤面ユニット・液晶フレームの装着
  • 電装ユニット固定: 基板・トランス・冷却ファンなど
  • 役物固定: 駆動モーター・ギアベースの精密取付

材質と強度区分の目安

材質強度区分主な用途
炭素鋼 (SCM/S45C)8.8 〜 10.9主要固定・高荷重部
ステンレス (SUS304)A2-70外装部・防錆重視箇所
アルミ合金軽量ユニット固定

締結トルクの標準値(強度区分8.8の場合)

過大トルクはねじの破断や座面損傷を招き、過小トルクは振動による緩みを招きます。適切なトルクレンチ管理が必須です。

M3
1.1〜1.4 N·m
M4
2.4〜3.0 N·m
M5
4.5〜5.5 N·m
M6
7.5〜9.0 N·m

緩み止めと防錆の重要性

振動の多い環境では、スプリングワッシャやねじロック剤の併用が基本となります。また、湿度の高いホール環境を考慮し、三価クロメート処理ステンレス化による防錆対策を施すことで、将来的な分解・再利用(リユース)時の作業効率を大幅に向上させることが可能です。

関連サイト:スリーピース技術ガイド

固定ボルトの選定基準・締付管理・耐振構造の詳細は、グループサイト
スリーピースドットネット(ppps.jp)の筐体設計ガイドで紹介しています。

監修:野口智行(有限会社グローバルスタンダード)
この記事は「技術・構造白書」シリーズの一部として、役物・筐体構造領域における固定ボルト設計技術を専門的に整理したものです。