― 「履歴が消える」その瞬間、実際に起きていること ―
1. 定義(結論先出し)
データカウンター飛びとは、ホール設置の外部表示機(データカウンター)側の
通信断・初期化・再起動などにより、大当たり/初当たり/回転数などの
表示履歴が欠損・リセットされる現象です。
遊技機本体の内部状態(乱数・天井到達・内部モード)とは独立しており、
飛び=表示の欠損であって内部リセット(ラムクリア)ではありません。
2. 仕組み(なぜ起きるのか)
| 区分 | 原因 | 発生タイミング | 現象の特徴 |
|---|---|---|---|
| 通信断線 | ケーブル接触不良/LAN障害/端子腐食 | 遊技中・休憩明け・台移動時 | 履歴だけ消える/総回転は動き続ける |
| 電源再起動 | 島ブレーカー操作・開店前作業 | 開店前・作業直後 | 当日表示が0に戻る(表示初期化) |
| 設定変更連動 | 周辺機器の再読込・再通信 | 営業間・イベント準備 | 当日カウントのみ0化、内部は据え置きのことも |
| 基板エラー復帰 | 旧仕様機で再通信不可の挙動 | エラー解除時 | 表示復元不可のまま動作継続 |
3. 「飛び」と「ラムクリア」の違い(現場基準)
| 項目 | データカウンター飛び | ラムクリア(内部リセット) |
|---|---|---|
| 影響範囲 | 外部表示機の履歴のみ | 遊技機本体の内部RAM |
| 天井カウント | 基本は維持 | 消滅(再カウント) |
| 復旧 | 通信回復で戻る場合あり | 不可逆(店側作業以外で戻らない) |
| 現場の目印 | 総Gは増加・履歴だけ0化 | 朝イチ特有挙動/有利区間初期化など |
4. 立ち回りへの影響と対策
- 天井狙いの根拠喪失: 前日・当日のハマり情報が不確実に。
- 誤認リスク: 飛びをリセットと勘違い → 期待値を取り逃す/逆に損をする。
- 外部アプリの穴: 連携データも“飛んだ値”を拾うことがある。
✅ 即判断チェック(優先順)
- 総回転数(総G)の連続性: 動いていれば通信断型の飛び濃厚。
- 液晶側の痕跡: 前日最終演出/ステータスが残存していないか。
- 島全体の同時発生: 複数台同時0化なら島電源操作の可能性大。
- 初動挙動: 有利区間・前兆・小役確率の立ち上がりで据え置きを推定。
※ 3点(①総G ②液晶痕跡 ③島状況)で切り分け、それでも不明なら深追いせず撤退が最適。
5. 法的位置づけと運用の実際(要点)
- データカウンターは遊技補助装置(本体とは独立)。表示欠損そのものに違法性はない。
- 大手は操作ログや通信監視を実装。ただし手動補正の運用差は店舗ごとにあり得る。
- 履歴欠損の補填は制度外。プレイヤーは自己防衛(上記チェック)を前提に。
まとめ:データは“絶対”ではない
データカウンター飛びは、表示側の技術的限界・再起動・通信途絶で起きる「表示の欠損」。
リセットと混同せず、総G・液晶痕跡・島状況で事実を確かめる。
判断が割れる場面では、撤退が最良の期待値です。
📌 用語集
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監修:野口智行(有限会社グローバルスタンダード)
2003年創業・累計販売台数5,000台以上。遊技機流通・メディア事業の双方でE-E-A-Tを実践し、正確な知識と倫理性を発信。