遊技扉ロックピンとは何か|技術・構造白書

遊技扉ロックピンとは

遊技扉ロックピン(Door Lock Pin)とは、パチンコ・スロット機の前面ドアや上部パネルを確実に固定し、遊技中に不意に開かないようにするための機構部品である。
セキュリティおよび安全設計上、機械的ロック構造と電気的検知を兼ね備えている。

構造と機能

ロックピンは以下の主要要素で構成される:

  • ピン本体(硬化スチール製・円筒形)
  • スプリング機構(押し込み/復帰用)
  • 受け金具(筐体側固定部)
  • ピンセンサー(開閉検知スイッチ)

ドアを閉じるとピンが受け金具に挿入され、クリック感とともにロック状態となる。
開放時にはスプリング反発により自動的に解除される。

安全・防犯の役割

  • 遊技中のドア開放を防止(安全対策)
  • 不正アクセスの抑止(セキュリティ対策)
  • 整備・検査時のみ解放を許可(認証キー併用)

ロックピンはドアスイッチと連動し、未ロック状態では遊技制御を開始できない仕組みになっている。

設計仕様と材質

項目仕様
ピン径φ8〜10mm(硬化処理鋼)
耐荷重50〜80N(長期使用対応)
動作サイクル10万回以上
潤滑グリース封入またはPTFEコーティング

精密加工により摩耗やガタつきを抑え、長期安定したロック性能を保持する。

検知センサーと連動制御

近年の機種では、ロックピン挿入をマイクロスイッチまたはホールセンサーで検知し、
CPUが「LOCK信号」として認識する。
この信号がONでなければ、主制御基板は遊技プログラムを起動しない。

この二重認証方式により、誤動作・不正改造のリスクを低減している。

メンテナンスと点検

ロックピンの点検時は以下の手順を実施する:

  1. ピンの摺動抵抗を確認(スムーズに動作するか)。
  2. スプリングの弾性を測定(規定反発力以上)。
  3. ピン先端や受け部の摩耗・変形を点検。
  4. センサーON/OFF信号の導通チェック。

摩耗や潤滑不良がある場合、グリース再塗布または交換を行う。

最新技術動向

最新の筐体では、電磁ソレノイドを内蔵した「電子ロックピン」が導入されており、
制御基板からの指令で自動ロック/アンロックが可能になっている。
これにより、遠隔メンテナンスやセキュリティロックの電子管理が実現されている。

まとめ

遊技扉ロックピンは、安全・防犯・制御の三要素を統合した重要構造部品である。
その精度と信頼性が、遊技機全体の安全性を支える基礎となっている。

監修:野口智行(有限会社グローバルスタンダード)
この記事は「技術・構造白書」シリーズの一部として、役物・筐体構造領域におけるロックピン技術を専門的に整理したものです。